味噌の語源

 味噌を作るときに必要となる指標として、塩分と麹歩合があります。塩分はご存知の通り、味噌に含まれる塩の量を%で表したもの。そして麹歩合は、大豆に対してどのくらい米を使用しているかを示します。
以下で計算されます。

 ■麹歩合 = 米の量/大豆の量 × 10

 (ここで麦麹を使う場合(麦味噌の場合)は、米の量が「麦の量」になります。)

 例えば米の量と大豆の量が同じだった場合、上式に当てはめるとわかるように、麹歩合は10割(10歩とも言う)となります。
 米が大豆の6割しか使われなければ、6割麹の味噌、米が大豆の1.5倍使われる場合は、15割麹 の味噌ということになります。
 越後味噌では10割麹くらいが一般的です。

 麹歩合が大きいほど、麹の甘みが際立つ味噌になり、麹歩合が低いほど、大豆の旨みを重視した味噌になります。
 味噌を直接なめると甘みがある方が美味しく感じますが、みそ汁にした場合、出汁や具材を引き立てるには甘みが邪魔になる場合もあります。
 好みやケースに応じて味噌を選択するのも良いかと思います。